top of page

スペイン料理店エステーリャ

オーナーシェフ 佐藤雅己

UFIJ Ltd.代表取締役

 

佐藤雅己の経歴:

製菓製パン(4年)及び西洋料理全般を習得。1994年からの3年間スペインの首都マドリッドで当時最高峰のレストランにてスーシェフとして勤務。帰国後、スペイン料理の指導の後軽井沢のホテルでシェフとして10年間勤務。2012年念願のスペイン料理店をオープン、現在に至る。

スペイン料理に対する私の想い

オーナーシェフの佐藤雅己です。

 

私はここで店の料理やサービスの事を伝えたりする前に、あなたが来店されるのであればどうしてもその前にあなたに知って頂きたいスペイン料理に対する想いがあります。

 

ですので、もう2、3分だけ読み飛ばすことの無いように最後まで読み進めて頂けますでしょうか?

 

私は22才の頃、自分の将来について思い悩んでいました。ホテルで製パンと洋菓子を4年学び、その後イタリアンの店で調理に携わっていましたが自分が男として一生をかけてやりたい仕事はなんなんだろう?と常に自問自答を繰り返し悩み苦しむ日々でした。

 

でも、転機は訪れました。いつものように仕事で疲れ果てて帰宅しおもむろにテレビのスイッチを入れ、画面をぼーっと見ていました。そこはどこかの国で料理人が大勢いる調理場、私が見たこともない料理を作っているシーンが流れました。

 

それを見た瞬間、私はまるで雷にでも打たれたかのように全身に衝撃が走り「俺はこれがやりたい」「この仕事を一生やる」と決意した瞬間でした。それが、たまたまスペイン料理だったのです。なんでそう感じたのかは自分でも説明が出来ません。でも、居ても立ってもいられないの興奮状態になったのです。そして、行くと決めた瞬間に次の行動も同時に決まりました。

 

お金、コネ、言葉もない状況から2年以内に必ず行く決意をし次の日に車を売却し、辞書とガイドブック、スーツケースを購入、日本中のスペインという名の所に数え切れないほどの手紙を送り毎日何時間もスペイン語を独学で学びながらひたすらチャンスを待ちました。

 

それからというもの私の頭の中はいつでも自分がスペインのレストランで働いている情景が物凄くリアルに見えていました。錯覚に陥るくらいでした。ですが、一向に音沙汰は無くタイムリミット最後の日に一本の電話があったのです。(この二年間、実は不思議と迷い、悩み、諦め、恐怖感これらの感情が微塵もありませんでした。)

 

当たり前のようにチャンスを手に入れた私はその1週間後にはスペインで働いていました。そして、願ってもない最高のレストランで充実した3年間を過ごすのです。恩師となるマエストロに出会い嬉しくて体が震え涙が止まらない程の経験を沢山しました。

 

数々の出会い、授かった皆の想いを胸に帰国。

 

スペイン料理が、イタリア料理みたいに日本の各家庭の食卓まで浸透するように広めることがスペイン料理伝道師としての恩返しであり、使命です。その為に私は生まれてきたのです。それが、「スペイン料理」に携わる唯一の理由であり想いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます

Masami Sato

bottom of page